第13章 ピスタチオ scene3
それからも智は笑いっぱなしで…
「もお…うっさいよ…おじさん…」
「だっておまえ…」
なんとか涙を拭くと、俺にばさっと布団をかけてくれた。
「多分、俺より向いてる」
「…なにが?」
「女役」
(.゚ー゚)
(´・∀・`)
だよ…ね…
実際、俺切れてないし…
痛みはあるけど、智の初めての時ほどじゃないし…
そりゃ、あの時俺がブチ切れちゃったからいけなかったんだけどさ。
智はどこまでも俺の身体気遣ってくれて…優しくて…
布団に入ってきた智の胸にぼふっと飛び込んだ。
まだ智はくすくす笑ってて。
抱きしめて、ぽんぽんって俺の背中を叩いてくれた。
「ま…ゆっくりやっていこうや…和也…」
「ん…」
身体がベトベトしてたけど、俺たちはもう疲れちゃって。
そのまま裸で二人で眠ってしまった。
「おやすみ…和也…」
「ん…おやすみ…智…」
素肌と素肌をくっつけて、智の甘ったるいいい匂いを嗅ぎながら、ストンと俺は眠りに落ちていった。
夢も見なかった。
目が覚めたら、もう外は明るくなってて。
遮光カーテンの隙間から、太陽の光が見えた。
今何時だろうと思いながら身体を捩ると、智が目を開けてた。
「わ…おはよ…」
「はよ…」