第13章 ピスタチオ scene3
脳天に響くような痛みがあったけど、それもすぐに圧倒的な突き上げの中で霧散していく。
「あっ…ああっ…智っ…」
「すげぇ…和也すげえっ…」
智の我を忘れた声が、俺の中の熱を煽る。
「ねえっ…気持ちいい?」
「いい…やばいっ…」
ぐりぐりと押し付けるように、俺の中に目一杯入ったかと思うと、ずるりと抜けていく。
「ひゃっ…ああっ…」
かと思うと、身体が飛んでいきそうなほど突き上げられて、衝撃が頭まで突き抜けた。
こんなに激しいんだ…智…
こんなに俺の事、愛してくれてるんだ…智…
ベッドのコイルの音がギシギシと寝室に響く。
智の荒々しい息の音と、俺のくぐもった声。
湿った皮膚のぶつかる音。
突然腰をマットレスに押し付けられて、更に智は俺の中に後ろから突き立てた。
「ひゃっ…ああっ…」
シーツと自分の身体に挟まれて、突き上げで擦れる中心。
じわじわと別の快感が這い登ってくる。
「あっ…和也っ…締まるっ…」
意識してないのに力が入ってるみたくて。
智は俺の上に覆いかぶさって、更に突き立ててきた。
「ヤバイっ…和也気持ちよすぎるっ…」
耳元で切羽詰まった声を出しながら、智は俺の中を肉棒で掻き回した。