第13章 ピスタチオ scene3
唇が重なると、すぐに甘い舌が出てきた。
べろっと唇を舐められて、背中からぞくぞくが這い上がってくる。
「くぅん…」
ああ…もう身体が熱い。
開いた唇の隙間から、舌が入ってきて。
俺の舌を捕まえると、いやらしい音を立てながら絡んできた。
キス…うまい…
智のキスはいつも俺を蕩けさせる。
今は黒が俺の中に居るけど、ちゃんと俺も快感を感じる。
何回も何回も、体の中をぞわぞわが走っていって、汗が噴き出てくる。
「和也…」
智の低くて掠れた声が聞こえるだけで、もっと熱くなる。
「きゅう…」
離れた唇が、すぐに俺の首筋に触れる。
もうそれだけで身体が跳ね上がりそうだった。
気持ちよくて、全身に鳥肌が立っているのがわかった。
「黒になってても、気持ちいいところは一緒なんだな…」
微笑みながら呟くと、ちゅっと額にキスしてくれた。
ああ…もう…堪んないよ…
我慢できなくて、智の腰に手を伸ばした。
熱い茎を掴むと、首筋に舌を這わせながらゆるく扱き出した。
「あぁ…和也…」
気持ちよさそうな声が聞こえて、嬉しい。
智の手も伸びてきて、俺を掴んだ。
「きゃうっ…」
「和也も感じてる…?」
こくんと頷くと、本当に嬉しそうに…
智は笑った。