第13章 ピスタチオ scene3
「んがっ…!?」
「えっ?」
突然、背中に何か乗った。
「おお…」
智が俺の後ろを見上げて、困った顔をした。
「来てる…?」
「うん…来た…」
何でこんな時にくるんだよおおお!
「きゃんっ…」
ごおっと身体の中がうねったと思ったら、黒に入り込まれた。
「和也っ…」
前のめりになった俺を、智は受け止めてくれた。
「きゅー…ん…」
「ああ…もう…参ったな…」
あれっ…なんかおかしい…
「きゅ…ぅん…」
身体熱い…
「あれ…和也?どうした?」
これはっ…
「きゃんっ…」
智が俺の背中を擦った。
それだけで俺…
「え…?どうしたんだ?オイ…」
勃っちゃった!
「和也…おい…」
「くぅん…」
黒、発情してるじゃん…
ああ…もうっ…こんな時にっ…!
身体が震えるほど、奥底から何かが湧き出してくる。
「くーん…」
「和也…?」
ああ…だめだ…キスしたい…
ぺろっと智の唇を舐めた。
甘くて、我慢できなくて…
思わずかぶりつくように智に飛びついた。
「うわわわっ…」
仰け反るようにして智が受け止めてくれたから、そのまま床に押し倒して更に唇に食いついた。
「ちょっ…待てっ黒っ…」