• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第13章 ピスタチオ scene3


それからは攻防戦で…大変だった。

お互い忙しいから、そんなに頻繁に逢うことはできなかったけど、札幌の夜はもう…ほんと大変だった。

ツアーの一発目なんだから、俺たちも一発決めるぞとか訳のわからないこといい出すし…
一発目なんだから、体調万全にしてないとだめでしょうが…

なんとかごまかして、宥めて…
擦りあいっこでやり過ごした。

札幌から帰って一発目のレギュラー収録の火曜。
汐留のテレビ局に入ると、もう皆揃ってた。

「ん?」

楽屋の隅っこで、翔ちゃんと智がなにやらコソコソしてる。

「おはよ。あれ、何?」

ソファに座ってる潤に聞いてみたら、呆れ顔をした。

「あー…なんか、なあ…」
「へ?」

ちらりと俺の顔を見上げると、潤は相葉さんの顔を見た。
相葉さんはなんだか苦笑いしながら、ソファに寝転がってる。

くいくいと人差し指で潤が呼ぶから、顔を近づけた。

「おまえ…女役じゃなかったの?」
「ぶふぉっ…」

相葉さんが爆笑して、翔ちゃんと智はやっと俺が来たことに気づいた。

「あ、ニノおはよう」
「和也、おはよう!」

なんだかごまかすように智は立ち上がって楽屋を出ていった。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp