第13章 ピスタチオ scene3
「…すっごくかわいかった…」
わざと耳元で呟いたら、ますます真っ赤になって。
「面白い…」
「面白がんな!」
がすっと殴られてソファに沈められた。
「…照れんなよぉ…」
「照れるわボケ!」
俺のゲームを取り上げて、勝手に始めちゃった。
「ねえ、智」
「んあ?」
「誕生日プレゼントなにが欲しい?」
「あー…もう別にいらねえよ?」
「そんなわけにいかないでしょ?なんか欲しいものないの?」
「じゃあおまえの500円玉貯金」
「あげるわけない」
「ケチ」
「何年貯めたと思ってんのよ…もう100万くらいいきそうなんだからね?」
「あほか…」
暫く無言でゲームをしてたから俺もオンラインゲームを始めたら、突然智が大声を上げた。
「あっ…」
「びびった…なによ?」
「ほしいもの決まった!」
ゲーム機を放り投げて俺に覆いかぶさってきた。
「な、なによ?」
「おまえのバージン♡」
「(.゚ー゚)」
やばい…そこ気づいちゃったか…
黙ってようと思ったのに。
「無理っ…じぇったい無理っ…」
「なあんでだよ!?おまえだけズルい!」
「やああっ…だめぇっ…」
「おまえ、酷いやつだな…俺のバージン奪っといて…」