第2章 オセロ scene2

ああ…抱きしめたい。
潤のこと、力いっぱい抱きしめたい。

でも腕にはまってる手錠が邪魔で…もどかしい。
のしかかってくる潤に懇願した。

「潤っ…これ、外してっ…」
「んでだよ…」
「だ…」
「え？」
「抱きしめたい…」

声、小さくなっちゃった…恥ずかしくて…

「潤のこと…抱きしめたいんだもん…」

突然潤が起き上がって、綿ロープを解いた。
ぐいっと手錠を付けたままの両手を持たれて、潤の肩に回しかけられた。

「ばっかやろ…愛してるっ…」

激しいキスが降ってきて、苦しくて意識飛びそうになった頃、潤が俺の中に入ってきた。

「ふあぁっ…潤っ…」

悲鳴みたいな声しか出なくて、潤にしがみついた。
潤の身体、すっごく熱い…

「雅紀っ…雅紀っ…」
「潤っ…ちょ、待ってっ…激しすぎるっ…」
「待てねえっ…おまえがいけないんだからなっ…」

夢中で腰を振る潤の眉間にシワが寄ってる。
こんな顔…初めて見る。

男っぽくて…セクシーで…

「あっ…！？」

びりびりっと身体の中を、今まで感じたことのないものが走った。

「なに…これ…」
「くっ…雅紀っ…締めすぎだって…」
「や…も、わかんな…」

ぞくぞくとびりびりが連続して身体の芯を抜けていく。
あ…なんかおかしい…