第13章 ピスタチオ scene3
「もー…笑うなよぉ…」
ばふっとベッドに寝転がって、枕で顔を隠してしまった。
恥ずかしいのか、耳まで真っ赤だ。
「ご、ごめ…ぶふっ…」
「笑うなぁ…」
「うん…」
笑いを引っ込めて、智の背中を擦った。
「ごめん…あんまりかわいくて…」
「ばか…かわいいとか言うな…」
「だって…かわいいって思ってるから、抱きたいんだよ…?」
ちらりと枕から目を上げた。
「…優しくする」
「おう…」
また恥ずかしくなったのか、枕に顔を埋めた。
時間は深夜の1時を過ぎていた。
ゆっくりと身体を起こすと、智の身体を仰向けにした。
フットライトの明かりがぼんやりと智の顔を照らしてる。
なのに智の目はキラキラ光って俺を見上げてる。
「そんなに見るなよ…」
「え?」
「…恥ずかしくて死にそう…」
目を伏せながら消え入りそうな声で言うから、もう堪んなくなって。
途端に、俺の中心に血液が集まった。
「智っ…」
ぎゅううっと覆いかぶさって抱きしめると、智も俺の背中に腕を回して抱きしめてくれた。
「和也ぃ…」
「ん…」
大丈夫。
この日のために俺、ちゃんと勉強したし…
相葉さんに話も聞いた。
だから、精一杯愛してあげる。