第12章 ピスタチオ scene2
なんだか今日の潤は偉い素直で面食らった。
「俺も頑張るよ…澪と、皆が羨むくらいしあわせになるから」
「え、おまえ俺達のこと羨ましかったの?」
ぐっと潤は詰まった。
「ま、まあね!翔くんと相葉さんも…大野さんとニノも…ちゃんと運命の相手に出会ったっていうかさ…」
「ぶっ…おまえ、何言ってんだよ!?」
「だってさ!男同士じゃん…それに元々皆、ゲイってわけじゃないのにこうなったってさ…」
ちょっと真面目な顔をした。
「やっぱ…こういう風になるって決まってたんじゃないの…?」
思わず潤の顔を見返してたら、見つめ合う形になった。
「や、やめよう…」
「うん…こっ恥ずかしいこと言ってごめん…」
俺、今…顔、真っ赤だ…
潤の家に着くと、さっさと潤は降りていった。
これは昔から変わらない。
「じゃあね!お疲れ、リーダー!」
手を振る笑顔も昔から変わらない。
「ああ…今日はありがとな」
「な、何言ってんだよ!」
照れながら潤はマンションに入っていった。
「よーし、大野、もうちょっとだからな」
「うん。ありがと、チーフ…」
最後に俺の家に着いた。
時間はもう深夜になっていた。