• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


「それでは我々はここで…」

行長先生たちはタクシーで帰ることになった。
俺たちの送迎車は今日は一台しかないから、送りを遠慮されたんだ。

「先生、本当にありがとうございました」

改めて頭を下げたら、先生は慌てて止めにはいった。

「いえいえ…すぐにこちらに来ていたら終わったんですがね…お時間がかかってしまいすいませんでした…」
「二宮さん、お大事に…」

背中におんぶしてる和也の頭を奥さんは撫でてくれた。

「あ、あの…」
「なんでしょう?」
「黒は…」

あれだけ弱っていたから、黒がどうなったのか気になった。
今の今まですっかり忘れてたけど、和也を助けてくれたのは黒だったんだ。

「ふふ…大丈夫。今頃高尾の皆様の元で眠っているはずです」
「そっか…よかった…」
「今度お礼にでも行ってあげてくださいね」
「わかりました…」
「黒は本当に皆様のことがだいすきなんです」
「え?」
「だから、今度来たらたくさん遊んであげてくださいね」

そう言い残して、先生たちはタクシーに乗り込んだ。

改めて皆で頭を下げると車は走り出した。

「うーっ…疲れたぁ…」

潤が伸びをするけど、俺は和也で翔くんは相葉ちゃんをおんぶしてたから伸びはできなかった。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp