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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


「おっと…忘れていた…」

行長先生が、相葉ちゃんの後ろに立った。

「相葉さん。ちょっと蓋が開いていますね…」
「えっ…なんで!?」

先生はちょっと相葉ちゃんのことを見つめると、首を傾げた。

「…たべ…?」
「えっ…?」
「なんでしょう…人の名前ですか…?」
「たべって…お多部ちゃんのこと?」

翔くんが驚いてる。

「え?多部ちゃんって…今、放送されてるドラマで翔くんの相手役の多部ちゃんってこと?」

潤が聞くと、相葉ちゃんは思い当たることがあったのか、うろたえ始めた。

「せっ…先生っ…もうっ…黙ってて!」
「ははぁ…」

ふふっと奥さんが笑った。

「ジェラシーってやつですわね」

嫉妬のし過ぎで、なんかバランス崩して、蓋が開いてたみたい。

そんなことあるんだ…

「それはいけない…すぐ閉じましょう」

先生が苦笑いしながら相葉ちゃんの頭に手をかざした。

「や…やだぁ…もおっ…」

相葉ちゃんはうろたえながら、焦りながらもくたっとその場に座り込んだ。
先生がにこにこしながら身体を受け止めると、そっと目を閉じさせた。

「眠ってしまいましょう。相葉さん…」

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