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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


行長先生が和也を見てくれて、もう大丈夫と太鼓判を押してくれた。

「でも…魂が身体から出てしまったので、暫く動けないかもしれないですね…」
「でもあなた…あの光に守られていたし、身体には黒ちゃんが居たから…」

奥さんが言うと、行長先生はちょっと考え込んだ。

「それもそうだな…」

先生がしょりしょりとちょっとヒゲの伸びた顎を撫でていると、相葉ちゃんが飛び起きた。

「どあっ…」

相葉ちゃんの顔を覗き込んでた翔くんの顎にクリーンヒットした。

「いだーっ…」

暫くふたりとも動けない。
コントかよ…

「ごめぇん…翔ちゃん…」
「ああ…大丈夫…」

んなわけないんだけど、やせ我慢するのが翔くんだよね…

「どうなった?」

痛む頭を押さえながら相葉ちゃんが俺に聞いてきた。

「戻ってきてるよ」
「ほんと!?」
「ああ」
「あーよかったぁ…ニノぉ…」

よたよたと起き上がると、翔くんに支えられながらこっちまで歩いてきた。
潤も来て、3人は俺が抱きかかえて眠ってる和也の顔を覗き込んだ。

「ほんとだぁ…良かったぁ…」

もう半分泣いてる相葉ちゃんには、やっぱり見えてるみたいで…

大丈夫なのかな…視えたまんまで…

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