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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


先生はそっと和也の身体に触れた。

「黒、今、二宮さんがどうなっているか見えますか?」

和也は俺の顔を見ると首を横に振った。

”みえないよ”

「見えないと言っています」

それから暫くやり取りは続いたけど、黒は簡単な言葉しか伝えてこないから、結構苦労した。

「ああ…黒がイメージを伝えてきましたね…」

ふわふわと光るものに包まれている。
和也はその中で丸まって眠っている。

そんなイメージを黒は先生に伝えたようだった。

「やっぱり…うん、二宮さんは守られている」
「え?」
「さっき言ったでしょう?二宮さんに助けてもらうために、集まってきた魂達のこと…」
「あ、はい」
「二宮さんの身体の中に、まだ残っているんですよ」
「え?何が?」
「あの光です」

先生はゆっくりと俺にわかるように説明してくれた。

「じゃあ、あの潤の時の…?」
「そうです。あの時、黒が連れてきてくれたあの光…あれの残骸がまだ二宮さんの身体の中に残っているんですよ」
「ああ…だから和也の身体が光ってたんだ…」
「ほう…」

楽屋で真っ暗になった時、和也の身体が光っていた。
あれはそういうことだったんだ…

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