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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


「彼らがなぜあなた方の楽屋に集まってきたか…」
「どうしてなんです?」

翔くんが身を乗り出した。

「それは二宮さんが理由だったんです」
「え?カズが?」

潤と相葉ちゃんは目を合わせた。

その時、炊いていたおかゆが吹きこぼれた。

「おおっと…こりゃいかん…」

先生は慌てて立ち上がると、火を止めた。

「二宮さんに食べさせましょう」

小さな土鍋をテーブルに置くと、皆で和也におかゆを食べさせようとしたけど…黒になってる和也は大人しく座っていなくて。

しょうがないから台所の床に皆で座り込んで、おかゆをなんとかスプーンで食べさせた。

「わんわんっ!(もっと食わせろ!)」
「あっ…ごめん!まだ熱かった!?」

相葉ちゃんが焦って和也の口を拭いた。

「がうっ(ちがうー!)」
「痛い!噛むんじゃない!」

なぜか和也は翔くんの腕に噛み付いた。

「ほら、ふーふーしたから食え!」
「がふっ(もお!このひときらい!)」

潤が無理やり和也の口にスプーンを突っ込んで食べさせてる。

俺はずっと和也を後ろから羽交い締めしてたんだけど、先生はそれを見てずっと笑ってた。

コントしてるんじゃねえんだよ…?
まあ、見事に会話が噛み合ってなくてコントだがな…

なんとか食べ終わると、すぐに和也は俺に抱きついてきて眠ってしまった。

「つ…疲れた…」

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