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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


潤は廊下に出ていった。

「リーダー…食べよ?」

そっと相葉ちゃんが俺の前におにぎりの載ったお皿を出してくれた。

「…ありがとう」
「ううん…」

俺がおにぎりを食べてる間、翔くんと相葉ちゃんはじっと俺のことを見てた。

「智くん、きっとニノ帰ってくるから…」
「そうだよ、リーダー…」
「うん…」

ふうっと翔くんはため息を吐いた。

「ごめん…月並みなことしか言えなくて…でも、俺たちもお互いを失うかもしれないっていう思いはしてるから…気持ちは少しは分かるから…」
「ううん…ありがとう。ほんと、十分だよ?」

でも…少なくとも相葉ちゃんも翔くんも自分の体にはいた。

和也は…自分の体を離れてしまってる…

「リーダー…」

そっとまた、相葉ちゃんは俺の肩に手を載せた。

「うん…」

どうすることもできないまま、時は過ぎた。

潤が戻ってきて、俺の顔を見て一つ頷いた。
よかった…仲直りできたんだな。

また、そこから四人で待つ…

おにぎりを食べ終わって一時間くらいしたら、応接間と次の間の境目の襖が開いた。

「…皆さん、どうぞ…」

行長先生の表情は厳しい。


和也…


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