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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


ごうっという風が起こったかと思うと、生臭い匂いが部屋に満ちた。

ドタンバタンと音が聞こえて、暫くすると急に物音がなくなった。

顔を上げた瞬間、叫び声のような獣の咆哮のような音が聞こえて、パッと部屋に電気がついた。

「和也っ…」

入り口付近で倒れ込んでる和也に駆け寄った。

「きゅー…ん…」
「まずい…」

黒がえらい弱ってる…

「智くん!?一体どうしたの!?」
「今、黒が来たんだ…和也の中に入って、さっきのやつ追っ払ってくれたんだけど…相当ダメージ受けてる…」
「ええっ!?」

和也は俺の腕の中でぐったりしてる。

皆駆け寄ってきてくれて、とりあえず和也を皆で抱えてソファに寝かせた。

「黒…ありがとうね…」

相葉ちゃんは和也の傍に座って心配そうに髪を撫でてる。

「翔くん、行長先生から連絡はないの?」
「あ、ああ…」

潤が聞くと、翔くんはスマホを取り出した。

「あれっ!?凄い着信入ってる…!」

慌てて翔くんは電話を始めた。

「リーダー、ニノ大丈夫なの…?」

相葉ちゃんが俺を見上げる。
今、表に居るのは黒だから、黒が弱ってるのはわかるけど…

「あれ…」



和也が、いない



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