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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


楽屋に入ると、和也はすぐにメイクに行った。
相葉ちゃんも起き上がることはできたんだけど、ちょっと待ってもらった。

翔くんと二人で廊下を確認して、天井おじさんもAD風の女の子も居なくなっていたから、さっと相葉ちゃんを楽屋から出してメイク室に連れて行った。

「ごめんね?リーダー…」
「いいって。今ならなんもいないから…」
「やっぱ、アレ…本物さんだよね…」
「まあな…」

メイク室に行くと、和也がメイクされながら心配そうにこっちを見てる。

「大丈夫?」

頷いてやると、ホッとした顔をした。

メイク室の入り口で、翔くんと二人で待っていたんだけど…

「ん…?」

いつも、メイク室の隅には女の子がいる。

おかっぱあたまで、赤い着物を着てる。
もう、モロに座敷わらしみたいな風貌で。

その女の子が、和也の傍に立っている。

「なんだ…?」
「どうしたの?智くん」
「いや…」

あの子はずーっとここに居るから、決して悪いものじゃないのはわかってる。

でも今日の様子はちょっとおかしい。

なにか和也に言いたいことがあるみたいに、ずっと傍に立っている。

相葉ちゃんはなんとなく、ちらちらと和也の方を見てる。

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