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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第12章 ピスタチオ scene2


「潤も。疲れてるんなら、横になってれば?」
「ああ…今日は朝まで打ち合わせしてたから…」

ノートパソコンを覗き込みながら、メモを取ってる。
コンサートの演出煮詰まってんのかな。

「大野さん、メイク室OKです」
「ん」

ちらりと二人を見たけど、休む気はないらしい。
頑固だねえ…

メイクが終わって帰ってきたら、相葉ちゃんが楽屋に来てた。

ほわほわ、ピンク色だ。

「お、リーダーぁおはよ!」
「はよ」

よく見ると、翔くんは相葉ちゃんの肩に凭れて眠ってる。

なるほどね。
だから、ピンク。

「ん?」
「なんでもね。お次、どーぞ」
「はあい」

相葉ちゃんは翔くんを起こさないようにそっと立ち上がると、ブランケットを掛けて楽屋を出ていった。

その時、ぴろぴろと潤のスマホが鳴った。

「もしもし?澪?どした?」

潤の彼女の澪ちゃんだ。
こんな時間に掛けてくるなんて珍しい。
なんかあったのかな。

「ああ…そっか。じゃあ澪の方でやっといてもらえる?」

潤は澪ちゃんとつきあって、1年くらい。
急激に仲が深まって、今じゃ夫婦同然の生活してるから、家のことでなんかあったのかな。

そんなことを思いながら、ソファに座り込んでスマホを手に取った。

「んぎゃーーーーーー!!!!」

廊下から凄い悲鳴が聞こえた。

「な、なんだ!?」

潤が俺の顔を見たけど、俺だってわかんねえし。

「あの声、相葉さんじゃね?」

翔くんはまだ寝てたから、潤と一緒に楽屋のドアを開けてそっと廊下を見た。

「あちゃー…」

廊下で伸びてる相葉ちゃんを、マネージャーが必死に揺さぶってる。

「気絶してんな…どうしたんだろ?」

潤が駆け寄って一緒に相葉ちゃんを抱えてるのを見てたら、なにかが天井で動いた。

天井おじさんが、こっちのほうに移動してきてた。

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