第11章 珈琲色
突然の潤の大声に、俺とかずはびっくりして動きが止まった。
「こんなにかわいいものはないっ…!カズっ…」
がばっとかずを抱きしめると、潤はそのままずるずるとかずを引きずっていく。
「え?は?ちょっ…なによ…潤くんっ…」
「かわいい…すっげえかわいいカズ…」
おー…変質者が女子高生襲ってるみたい…
「やっ…ちょっ…待って…智ぃっ…」
「あー…諦めろや…俺、潤の性欲止める方法わかんねーもん」
「ちょおおおおっ…」
リビングのドアに必死にしがみつきながら助けを求めてるけど…かわいいんだよなあ…どう見ても、女子にしか見えない。
「え…?ちょっとさとっ…んんんっ…」
ドアに必死に掴まってるのをいいことに、俺はかずに深い深いちゅーをした。
「あっ…ずりい…」
ぷはっと唇を離す頃には、かずはくたっと力が抜けていた。
「…じゃあさ、今度は俺がサトコになってあげるからさ…」
「え?」
「だから、今日は俺と潤に抱かせてくれる…?」
「わ…わかったよ…もう…約束だからね…?」
かずが差し出してきた小指に小指を絡ませて約束した。
「でもさ、俺とさとばっかじゃずるいよね?」
俺の首に腕を回しかけながら、かずが囁く。
「ん?なに…?」
「あっ…やあっ…そこっ…」
「ほら…ここいいんだろ?」
「いい…もっと…さと…」
潤がいい具合に解してくれたかずの中は、すっごい滑りがよくて…
とっくに一回戦目が終わって、潤は隣ですやすや寝てる。
「かずはえっちな身体になったね…」
「あんたたちがこうしたんでしょ…あっ…くっ…」
「で…?なにがずるいの?」
「だからぁっ…あっ…潤くんにもっ…女装…」
「ああ…ジュンコになってもらうわけね…」
「うんっ…ああ…いい…きもちいい…」
「…じゃあ、そん時は俺とかずで襲おうな?」
「うんっ…ああ…もっとっ…智っ…」
「やべ……」
長い髪と制服を乱して、かずはまじエロだった。
制服のスカートを掴むと、腰の動きを早めた。
「さとっ…約束ねっ…」
「うっ…あ、約束なっ…」
俺とかずが不穏な約束をしているのに、俺たちの隣で潤はすやすやと天使の顔…
「覚悟してろよぉ…」
「え?何?さと…」
「なんでもねっ…」
去年から貰い損ねていた、潤のバージン…
頂いてやるからなっ…
END