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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第11章 珈琲色


「へえ…これが30過ぎたおっさんねえ…」

潤が舐め回すように上から下までかずを見てる。

「そっ…そんな目でみるなよっ!俺、もう着替える!」

怒りながら寝室に戻ろうとする。

「んもー…わかってないんだから…」

潤はすくっと立ち上がってかずを捕まえた。

「な、なにすんだよっ…」
「コンサートの企画で女装はなし。もうあの話はボツってるから」
「は、はあ!?じゃあなんで俺、こんなの着てるんだよ!?」
「俺と智が着せたかったから、な?」

潤がウインクしながらこっちを見るから、こくんと頷いておいた。

「おまえがしょーもねーこと仕事で画策するからだろぉ?」
「しょーもねーって…」
「俺のサトコが見たいんなら、素直にそういえばいいのに…」
「そうだぞ?どうせ、サトコとヤりたかっただけだろ?」
「うっ…」

ほらぁ…やっぱりね…

「だってだって!あのサトコ超かわいかったじゃん!」
「まあな…俺だって、一回抜いたくらいだしな…」
「ほっ…ほら!潤くんだって!」
「えっ…そんなことしてたのかよ…」
「あ。口が滑った…」

ちょっと照れながら潤がてへっと笑った。

「てへじゃねえよ!離せよっ…俺、ばかみたいじゃん!」
「ばかじゃないっ!」

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