第10章 Coke scene3
「あのなあ!カズヤは勉強…」
「まあまあ…この夏は色々講座受けるらしいからさ、カズヤもスケジュールいっぱいなんだよ…だから、気分転換な?」
今年の夏は、色々と大学の内外の講座の受講を申し込んでて。
今は教養の講義が多いから、直接天文に携われる講座をいっぱい受けられるのは今しかないってわけだ。
「むう…」
「ふふ…口うるさいかあちゃんだな?カズヤ」
茶目っ気たっぷりに相葉さんがいうと、カズヤは飛び上がって俺に抱きついてきた。
「ふをっ…」
「でも今まで言ってくれる人が居なかったから…嬉しい!」
「カズヤ…」
酒臭いよ…おまえ…
「もう…わかったよ…とにかく、勉強に影響出るようなら、スケジュールボードも中止にするからな?」
「わかったわかった!」
「あと、大野さんと潤には無理言わないこと!」
「はあい!」
ゴロゴロとカズヤが俺の胸板に顔を擦りつけてくると、相葉さんと翔さんも一緒になって抱きついてきた。
「だああ!おまえら酒臭いんだよっ!」
「なんだよ、和は飲みが足りねえんだよ!」
「そうだ!もっと飲め!ニノ!」
三人にめちゃくちゃに飲まされそうになって、とりあえず一人ずつぶん殴っておいた。