第10章 Coke scene3
ペロッと舌を出して、肩を竦めた。
「ふたりとも、俺がちゃんと嵐の家族になれるようにって…描いてくれたんだ…」
「そっか…おまえ、あの人たちにも愛されてるな」
「うん…愛されてるっ…」
がばっとカズヤは抱きついてきた。
「うおっと…あぶなっ…」
「俺、ちゃんと家族になれるように、一人前の男になる!」
ぎゅうぎゅう抱きしめられながら、決意宣言…
「おう…がんばれよ、カズヤ」
「がんばる!」
それから翔さんと相葉さんが帰ってきて、4人でスケジュールボードを眺めた。
終いにはそれを眺めながら酒盛りまで始めちゃって…
「うおい…」
「ねーねー、今度智と潤も呼んで酒盛りしようよ!」
「いいな。おーちゃんにデザイン料払わないとな!」
「ねー!」
「じゃあ酒買い込んでおかないとな…」
「そんな暇ないだろうが…」
「泊まりならいいでしょ!?部屋余ってるし!」
「そうだな。泊まってもらって、次の日一緒に仕事出ればいいじゃんね」
「うおい…」
翔さんが苦笑いして俺の腰を抱き寄せた。
「今は忙しすぎて楽しみがないんだから、このくらいいいだろ?」
「そうだよお!俺がやるから、にーのはお家帰ってくるだけでいいから!」