第10章 Coke scene3
「まあ、そこはちゃんと翔と相談したよ?」
くふっと笑って、カズヤは葉っぱの形のマグネットを手に取った。
「これにメモを書いて貼ってもいいし、ボードに直で書き込んでもいいし…」
そう言って紙ッペらをマグネットで、木の葉っぱのとこに貼り付けた。
「ここがにーののゾーンだよ!」
そういって指し示されたのは、ボードの下の方で…
「それはあれか…身長的にここってことか…」
「あっ、バレた?」
「カズヤぁ!」
「ぶぶ…うっそ…だってにーのはおかあさんだもん。母なる大地っていうだろ?だから、下の方!」
「わあったよ…屁理屈こきやがって…」
どうやら葉っぱの部分はフリーで使って、周りの空いているところは各個でゾーンを決めてスケジュールを書いておくらしい。
「おまえ、大丈夫なの?管理…」
「うん!こんな良い物作ったんだから、ちゃんとやるよ!」
カズヤはニコニコしてボードを眺めてる。
「これね…俺なんだって」
ブランコの人影を指差した。
「明日の記憶に、俺も入れてくれたんだ…」
「カズヤ…」
「智って優しいね!」
「ん…」
「これね、潤も葉っぱのところ色塗ったんだって」
「へえ…そうなんだ」
「だから、ムラあるでしょ?」
「こら」