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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


俺の短い夏休みが終わった。

レコーディングから、リハーサル…
毎日目の回るような忙しさだった。
20周年ってこともあって、いつもの夏よりもテレビ出演も多くて、テレビ局に詰めっぱなしって日もあるくらい…

そんななか、スケジュールボードが完成した。

「入ってもいいよお!」

仕事を終えて家に帰ったら、カズヤに玄関で止められてリビングに入れてもらえなかった。
5分ほどでお声がかかったので、早速リビングに足を踏み入れた。

「わ…」

そこには大きな一本の木があった。

「これねえ。智が描いてくれたの」
「これって…」
「なんかあれでしょ?PVの撮影の時に描いた木をモデルにしてるんだって!」

明日の記憶…

あの時、壁に木を描いたんだけど、結局大野さんの撮った写真でしかPVには使われなくて。
あれ、大野さんも描いたから気に入ってたんだよね…

なのに使われないからぶーたれてた…

「大きな木がいいって言ったら、智がこれ描いてくれたんだ!」

このスケジュールボードは特注で。
かなり大きい。
木の絵がプリントしてある盤面は薄い木目調になってる。
縁は額縁みたいになって、一枚の絵画みたいにも見える。
左側にぶら下がってるブランコには、カズヤらしき人影が描いてある。

「これ…どんだけ金使ったんだよ…」

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