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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


「それくらい、見てて分かったよ俺だって…あの二人の空気が宮城からおかしいってこと…」
「そ…かな…」
「雅紀はニノのこと愛して愛して愛しちゃってるんだから、どんなに隠してても感じるところはあったんじゃねえの…?」
「うん…」
「そんな雅紀がこれ以上追求してこないって言ってるんだから、聞いてやれよ」
「え?」
「不問にするってことだろ…あいつにしちゃ偉いと思うよ?」

トンと肩に翔さんの手が乗った。

「…俺はね…おまえらも大事だけど…潤と智くんも、実は大事なんだ…」
「うん…」
「だから、ニノがなんとかしてくれて、ホント感謝してる…」
「翔さん…」
「なんて、浮気…だよな?されといて、なに言ってんだろ」
「ごめん…」
「でも…そんなことどうでもいいんだ…」

肩を引き寄せられて、ふんわりと抱きしめられた。

「今、ここで俺たちが一緒に生きてる。それが一番大事だから…」


なんか…ずんと来た。


翔さんは微笑むと、俺から離れていった。
リビングに入っていくと、カズヤと相葉さんとこに参加しだした。

俺はちょっとだけ泣いた。

許されてる…俺は、元々許されてたんだ…

宮城のとき思ったことを思い出した。


こんな俺を…愛して…許してくれて…ありがとう…

そして、知ってるのに知らないふりをして…
優しい嘘をつかせてごめんね…


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