第10章 Coke scene3
昼飯を食べて、午後から講義があるカズヤを送っていった。
門の中に入っていくカズヤの背中を見送っていたら、男の子がカズヤに話しかけてきて…
すっごくびっくりしたカズヤは、その男の子の手を取って激しい握手をしてる。
「友達…なのかな…?」
その男の子は、丸刈りに近い髪型で…
いかつい子なのに、ボロボロ泣いてて。
でもカズヤは困るどころか、嬉しそうにその子の頭を撫で回してる。
「元カレ…?なんだろ…?」
周りの人がびっくりして二人を見てるけど、カズヤは気にもしてない。
嬉しそうにその子の肩を抱いて建物の中に入っていく。
「家に帰ったら聞いてみるか…」
カズヤにもあんな友達いるんだな…
特に誰と親しいとか聞いたことなかったから、なんか嬉しいな…
夕飯の買い物をして家に戻ると、相葉さんが帰ってきてた。
「おかえりー早かったね」
「おお。今日はロケ一箇所しかなかったからさ…」
キッチンで買ってきたものをしまっていたら、相葉さんがレモネードを作ってくれた。
「レモンいっぱい貰ってきたから、レモン鍋でもするか」
「わ…凄いね。国産なの?このレモン」
「うん。農薬とか使ってないし、すげえ甘いんだぜ」
「へえ…」