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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


「よろしい、ならば戦争だ」

…先生、マンガがお好きなのかな…
それとも某巨大掲示板の住人…?

ぶふぉっと噴き出したカズヤを見て、先生はにこにこ笑った。

「おや、このネタがおわかりか」
「いや…しぇんしぇ…それ…ぶふぉっ…」
「このセリフ、よく心の中で唱えるんですよ…テンションがあがってよろしい…」

先生は俺の顔を見た。

「仁科さんへ、アポを取ってお話させていただきます。条件等は私におまかせください。決してカズヤくんの不利になるようなことは致しません」
「はい…先生にお任せします。いいね?カズヤ」
「うん…」

目尻にたまった涙を拭きながら、カズヤは頷いた。



「本当にあの先生、内藤さんの伯父さんなの…?」

帰りの車の中で、目を白黒させてるのがおかしかった。

「そだよ。近藤先生の妹さんの子供なんだって」
「へえ…」

ちょっとだけ、遠い目をして窓の外を見た。

「…そういう話、聞いたことなかったな…」

語れなかったんだろうと思う。
カズヤには…

「ま、聞いてやるなよ…最後の見栄だと思って…」
「…ふうん…?」

カズヤの前では、弱みなんて見せられなかったんだろうから…

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