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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


「…そうだね…それがいい…」
「ん…じゃあ、俺達のスケジュールとあわせて、セッティングしよう」

玄関に上がりながら、俺の肩をポンポンと叩いた。

「雅紀もママさんに慣れて貰わないと困る」

ぶふぉっと思わず噴き出した。



「こんにちは、弁護士の近藤と申します」
「仁科和也です。今日はありがとうございます」

次の日、近藤先生の事務所を訪ねた。
本当はこちらの家に来てもらう予定だったんだけど、近藤先生の予定が急に空いたのと、俺のオフがあとちょっとしかなかったから、急遽面談することになったんだ。

翔さんも相葉さんも仕事で来れないから、俺が付き添った。

「ほほ…二宮さんと雰囲気が似ている…」
「ほんとですか?」
「まるで兄弟みたいですな」

近藤先生は、用意してあった書類を出してきて、今回の件を説明してくれた。

カズヤはそれを黙って聞いている。

「では、遺留分を請求するということで、心はお決まりなのですね?」
「はい…別に金額にこだわるわけじゃありません。弟にはいっぱい相続してもらって構わない。だけど、俺をこの世に送り出したのはあの人達ですから」

きっぱりと言い切ったカズヤを見て、先生は微笑んだ。

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