• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


「パパは…内藤さんは…どうなったの?」

あれから、カズヤには内藤の話は一切してなかった。

「知りたい…?」
「うん…」
「じゃあ…こうしようか…ママさんと会わない?」
「えっ…?」
「ママさん、新宿のあのお店で元気にやってるよ…」
「そっか…でもママが…」
「ママさんは、いつだっておまえに会いたいに決まってるよ?」

びっくり顔が、また歪んだ。
泣け泣け…いっぱい泣けばいいさ。

「内藤のことはもう気にしなくてもいいんだ…だから、カズヤが自由に会いに行きたければ行ってもいい。だけど、ママさんはそうは考えてない…」
「うん…それはわかってる…」
「でもさ、お店じゃなきゃいいんだろ?例えば外でご飯だっていいんだから…」
「にーの…」
「…その時に、一緒に内藤の話もするよ…どう?」

こくんとカズヤは頷いた。



「そっか…ママさんに会うって?」

夜、帰ってきた翔さんに、玄関先で報告した。
カズヤは部屋にこもって勉強中だ。

「うん。やっぱりカズヤだってずっと気になってたんだよ…」
「ん…なあ、ニノ…」
「うん?」
「あの、小野くんだっけ?カズヤの初恋の彼…」
「うん」
「彼のお墓参り、一緒に行ったらどうだろう…」

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp