第10章 Coke scene3
カズヤに支えられながらなんとかトイレに行って、リビングのソファで伸びた。
「寝てて。なんか作ってくるから」
「ん…ありがと。カズヤ…」
お昼にそうめんを食べたらしく、ささっと丼に入ったにゅうめんが出てきた。
「これならすぐ食べられるでしょ?」
だるくて手を動かすのも大変だったけど、ちゅるちゅると食べやすくて助かった。
「あー…旨い…」
「そ?よかった」
よたよたと食べる俺の横で、穏やかに微笑んでる。
「そういや、デザインできたの?」
「うん!智に送ったらGoサインでたからさ!」
「そっかぁ。楽しみだな…」
「ふふ…にーのネギついてる…」
小口切りしたネギが唇にくっついてたみたくて、カズヤの指が触れた。
「…で?」
「え?」
「なんで昨日はおしおきされてたの?」
ぎく
「な、なんでって…さっき翔さんが言ったとおりだよ?」
「嘘だね。あんなことでおしおきなんて翔はしないもん」
「いやいや…」
「むしろ発見したらよろこんで参加するでしょ…翔なら」
いえてる…
「雅紀は誤魔化されたけど、俺はそうはいかないよ?」
じっとカズヤが俺のこと見てくる。
唇の手はつっと首筋を伝って、Tシャツの上から俺の乳首を掴んだ。