第10章 Coke scene3
そんな俺を見て、翔さんは意地悪く笑ってる。
…絶対あのこと知ってる…
なんで黙ってたんだろ…
「やべ…冷えた…」
相葉さんはパジャマ着てくると言って、リビングを出ていった。
「しょ…」
「俺、知ってたよ?」
「なっ…なにを!?」
「…さあ…?」
にやにやと笑うと、ぐびりとビールを飲んだ。
「ニノと智くんの秘密…かな…」
「翔さん…」
「別に怒ってないよ。あの時、火を着けたのは雅紀だしね…」
カタンと缶をテーブルの上に置いた。
「ニノがなんの理由もなく、あんなことするとは思ってない。だから、雅紀にも言ってないよ」
「え…」
「だって、雅紀が知ったらトチ狂うだろ?」
「う…うん…」
嫌な汗が背中を伝っていく。
翔さん…ずっと知ってて黙っててくれたんだ…
「ごめん…」
「ま、詳しくは聞かないよ。もう終わってるみたいだし?それにあいつら、増々あれからラブラブしてるからな…ニノがなんかしたんだろ?」
「うん…」
「ふ…ほんと、ニノは嵐が好きだなあ…」
ああそうだよ…
そりゃ、家族は大事だけど…
大野さんも潤も、大事なんだよ。俺には…
「でも、お仕置きな?」
(.゚ー゚)