第10章 Coke scene3
「そっか…でも、翔も雅紀も初恋が実ってよかったね」
小さな声でカズヤがいう。
「まあな…」
ばちゃんと突然顔にお湯を掛けられた。
「な、なに!?」
「翔も雅紀もにーののこと、こんなにだいすきなのに!にーのったら、何で初恋が智なのさ!?」
「そ、そんなこと言われても…」
「しかも未だにちゅーしてるとかさ!」
「い、いやもうしてねえし…」
思わずぽろっと言ってしまった。
実は、ずっとしてないんだよね…
そう、あの浮気が終わったときから。
「え?そうなの?」
「なんで?」
相葉さんも翔さんも食いついてきた。
「い、いや…ほら、俺には皆が居るし…」
「いやいや…あれだけ揉めてもやめなかったのに、なんで!?」
「えー?なになに?何を揉めたの!?俺、それ知らない!」
「カズヤは黙ってろ」
ぐいっと翔さんが俺の腕を引っ張った。
「ニノ…なんか隠してる?」
「えっ!?」
隠してるっていうか…隠してるよ…
だってあんなこと言えないだろ…
大野さんが俺のこと抱きたがって。
潤に抱かれてしまったことをネタに脅されて、暫く浮気してたって…
しかも最終的には潤にまで同じ事されたし…