第10章 Coke scene3
「なに…どうしちゃったの?」
「別にぃ…たまには和に甘えたっていいだろ?おかあさんなんだから…」
「ふうん…?相葉さんまで俺の子供になろうとしてんの?」
「悪い?」
「べっつにぃ…」
相葉さんも…小さい頃はおじいちゃんちで育ってる。
寂しかった幼少期って部分では、俺達には共通するものがあった。
だからかな…若い頃から、俺たちが一緒に居たのって…
「シャワーしよっか」
「よし!盛るぞ!…っいってええ!」
ごすっと脇腹に一発入れておいた。
俺と相葉さんの違うとこは、この人ほんとおばかだってことだ。
二人でシャワーして…
案の定、ちょっと触られたけどなんとか躱して。
「もお…ほんと懲りないんだから…」
「ふふん…」
何得意気になってんだか。
「あ、今晩カズヤと戸籍のこと話し合うからね」
「ん。まあ、俺は話聞いてるしかできないからな…」
「詳しいことは近いうちに近藤先生に来ていただいて話すことになるとは思うから…おにいちゃん、ちゃんと理解しといてよ?」
「お?俺?おにいちゃんって」
「あたりまえ」
「へ…へへ…」
バスローブを羽織ってリビングに入ると、相葉さんは俺を座らせて、冷たい麦茶を用意してくれた。