第10章 Coke scene3
「和…」
「ん…?」
「盛ってもい…いでえ!」
とりあえず一発殴っておいてから、台所を片付けた。
「なんだよケチぃ…」
「グダグダいってんじゃないの。ママさんのお店放り込むよ?」
「げ。勘弁…」
相葉さんはまだママさんとちゃんと話したこともないし、自分がママさんの好みだって知ってからなんとなく苦手みたい。
「よし終わった!」
「じゃ、掃除しよっかぁ」
「あ、そうだな。じゃ、俺二階してくるわ」
「よろしく」
翔さんが家の契約とかカズヤの書類関係とか全部やってくれてるから、俺と相葉さんは主に家のメンテとか家事とか担当してる。
今日は二人揃って久しぶりのオフだったから、お掃除日だ。
ざっと掃除機を掛けたら、後は二人で水回りの掃除。
「俺掃除好きかも…」
なんて言いながら、風呂場の細かい所を歯ブラシで磨いてる相葉さん。
「じゃあこれからお掃除全部任せようか」
「えっ!?」
「だって後、俺、料理と洗濯担当してるじゃん…」
「ひとりでこんな広い家むりぃ…」
「ぶぶ…」
料理に関しては相葉さんが手伝ってくれるし、洗濯はカズヤが手伝ってくれる。
(翔さんは遠慮願っている)
だから負担ってそれほどじゃないんだけどね。