• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


昨日は潤と大野さんが来てたから、カズヤに戸籍の話をすることができなかった。

「そっか…内藤、アメリカ行ったんだ…」

相葉さんも帰ってきたのが夜中だったから、昨日のことは話せてなくて。
盛る前にと思って、話しておいた。

「ン…まあ、海隔ててるからね…そうそう施設からはでらんないらしいし…」
「そっか…じゃあ、カズヤが新宿行かない理由はもうないな…」
「でしょ?そう思うでしょ?」
「でも、カズヤ会うかな…」
「え?」
「ママさんの気持ちわかってるなら…会うって言わない気がする…」
「相葉さん…」

ちょっとだけ相葉さんは目が赤い。
すぐ泣いちゃうんだよね…
こういうとこがかわいいなって思う。

「…もうさ、しあわせになってもいいんじゃないかな…って…」
「え?」
「今でもしあわせなのかもしれないけど…でも、あいつ留学するんだからさ…過去と向き合わないといけないんじゃないかな…」
「和…」
「もちろんカズヤの親と向き合うことはないと思う。あいつらはこっち向いてないしね。そんなのばからしい。だけど…ママさんは…ちゃんとカズヤを愛してくれた人だから…」

ダイニングテーブルで向かい合いながら、ちょっとしんみりした空気になる。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp