第10章 Coke scene3
「いるいる…お、おかえり…」
慌てて上だけ着て、入り口から顔を出した。
「ねえねえ、今日智と潤呼んでもいい?」
「んを…?おん」
「わーい!ラインしとこっと」
リビングを出ていこうとするカズヤがくるっとこっちを向いた。
「にーの、キスマーク」
チョンチョンと、自分の首を指差した。
「ええっ!?」
「うっそー」
スタスタと歩いてくると、キッチンの中を覗き込んだ。
「盛っちゃったの?」
床に座り込んでる翔さんと下半身丸出しの俺は何も言えなかった。
「ぶぶぶ…」
「もう…笑い事じゃないんだからね…?」
「だって、真っ昼間から盛ってるおまえらが悪いんじゃん」
「うっさい…万年発情期のくせに…」
「ああ!?」
次の日の朝、カズヤは楽しそうに俺と翔さんの醜態を相葉さんに報告してから大学に行った。
翔さんはもごもごしながら収録に向かった。
昨日は相葉さん、帰りが遅かったんだよね。
潤と大野さんが遊びに来てたけど、結局会えなかったし。
だからってわけじゃないけど、今日はオフ。
俺はあとちょっとオフが残ってるから、今日一日は相葉さんと過ごす予定。
「じゃあ、俺達は朝から盛ろうか?」
「ばっか…」