第10章 Coke scene3
ゆっくり蕩けるように食べれられて。
ロクに抵抗もできなかった。
「ど…したの…?いつもと違う…」
「ん…?ニノのことしあわせにしたいんだよ…」
「んっ…あ…じゅうぶん…しあわせ…」
「ふ…」
半裸になった翔さんが俺に覆いかぶさってくる。
胸板と胸板がぴったりと合わさって、気持ちいい。
「ね…ベッドいこ…?」
「昼間から?」
「だって、ここじゃやだよ…」
「いいじゃん…」
「だって汚れちゃう…」
「掃除するから…」
「翔さんがやったら余計汚れる…」
ぐいっと両足首を持たれて頭の上まで上げられた。
「く、苦しい…」
「こんなにヒクヒクしてんのに、焦らすわけ?」
「だって…」
太陽の光がリビングにいっぱい差し込んでて眩しい。
翔さんの白い肌を陽光が弾いて眩しい。
汗の雫がぽたりぽたりと俺の身体に落ちてくる。
キラキラ…してんなぁ…
「きて…?」
「ほら…我慢できないんだから…」
翔さんがパンツに手を掛けた瞬間、玄関から賑やかな声が聞こえた。
「やべっ…カズヤ帰ってきたっ…」
慌てて服を引っ掴んでキッチンに駆け込んで服を着た。
「たっだいま~…あれ?にーの?翔?いないの?」