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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


「…びっくりした…」
「ニノ…」

ぎゅうっと抱きしめられて、翔さんもなんだか切なくなっちゃってるのに気づいた。
俺も…ちょっと切なくなってた。

カズヤやママさんの生きてきた軌跡を思うと…

「今を…しあわせに生きよう…?」
「え…?」

そっと翔さんは起き上がって俺の顔を見た。

「今、しあわせになろうよ…」
「ニノ…」

ちょっと赤くなった目を閉じさせて、顔を引き寄せた。
ゆっくりと唇が重なると、そのぬくもりに酷く安心した。

「皆で、しあわせになろうね…翔さん…」
「ああ…しあわせにしてやるよ…」
「ぶ…潤くん…」
「うるせ」

翔さんが笑ったから、よかった。

「ニノ…好きだ…」

また翔さんの唇が降りてきた。
そのまま重なると、じっくりゆっくりと俺は食べられた。

「ね…俺の唇ばっか食べてないで、お昼ごはん食べない?」
「だって旨いんだもん」
「せっかく作ったのにぃ…ん…」

柔らかい唇は、どこまでも優しく俺を包む。
ゆっくりゆっくりと唇から首筋から、胸板から…
どんどん俺は食べられた。

「ま、まって…ご飯食べよ…?」
「だめ。こっちを先に食べたい」
「翔さぁん…」
「そんな声出したら逆効果」

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