第10章 Coke scene3
朝起きたら、カズヤがしがみついてて。
暫く起きられないでいたら、翔さんが寝室に来た。
「まだ起きないの?」
「うん…なんか、ちょっとつらいこと思い出したみたい」
「…そっか…」
まだ深く眠ってるカズヤの頭を撫でながら、翔さんはちょっとだけ悲しそうな顔をした。
「まだまだだな…」
「ん…でも、カズヤなりに消化しようとしてんじゃないかな…」
「そっか…」
その時相葉さんがバタバタと音を立てて寝室に入ってきた。
「もー!起きろ起きろ!翔ちゃん、なんか郵便来た。配達証明?なんかよくわかんないけど、本人じゃないとだめだって。受け取ってきて」
「おお…?なんだ?」
「おらー!カズヤ!今日ガッコだろ!起きろや!」
「ああ…もう…デリカシー…」
「うっせ!そんなこと言ってたら遅刻すんだろお!?」
「うな~…ねみゅい…」
フラフラしてるカズヤを叩き起こして、相葉さんは風呂に叩き込んだ。
「目覚めるまで水でも浴びてろ!」
相葉さんにカズヤを任せてキッチンに入ると、翔さんが戻ってきた。
「あ。なんだったの?」
「いや…」
手にはA4サイズの封筒を持ってる。
「カズヤの親から…」
「あ…」