第10章 Coke scene3
その日の夜は、2階の寝室でカズヤと二人で寝た。
なぜかあれからカズヤは俺を離してくれないから…
「どうしたのさ?急に甘えて…」
「なんでもない」
俺の腕の中で小さくなってカズヤは眠る。
「今日…シないの?」
「しない」
「そ…」
なんだか元気がなくて…
でも、暫くしたら寝息が聞こえてきて、あっさりと眠ってしまった。
「どうしたのよ…あんた…」
さらさらと前髪を撫でながら、カズヤの寝顔を見つめる。
暫くしたら、寝室をノックする音が聞こえた。
「はあい?」
「よ。もう寝た?」
「ん…寝ちゃったよ。カズヤ…」
相葉さんが寝室に入ってきた。
「なんか、今日様子おかしかったな」
「ん…なんだろね」
「なんかあったのか?」
「わかんない…初恋の話ししてたら急に元気なくなって…」
「初恋?」
大野さんと俺の話をしたら、相葉さんはなんだか複雑そうな顔をした。
「ああ…おーちゃんとおまえの関係って、説明しにくいよな…」
「うん…」
「でも初恋か…うまいこといったな」
「そう?」
「そればっかりは、いくら俺たちでも壊せないもん」
くすっと笑うと、俺の額にちゅっとキスをした。
「じゃ、お守り頼んだよ。かあさん」