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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第10章 Coke scene3


「拗ねるなよぉ…」
「だって!」
「あれは、なんだその…初恋みたいなもんでさ…」
「え?」
「愛だの恋だの…まだよくわかってなかったから…なんつーか…」
「智が、にーのの初恋だったの?」
「まあ…そうなんだろうなって思う。皆それがわかってるから、なんも言わないんじゃないかな…」

翔さんや相葉さんの初恋が俺だったみたいに…
なんかそれは特別で、変わらないものっていうか。

「…そっか…」

急にカズヤは勢いがなくなった。

「なに?どうしたの?」
「別に…」

ぽふっと俺の胸に倒れ込んでくると、そのまま動かなくなった。

「カズヤ…?」
「そっか…初恋…」
「カズヤにだってあったろ?初恋…」
「うん…」

カズヤから過去の話はほとんど聞いたことがなかった。
あんな家庭だったから、思い出すことも辛いだろうし。

だから俺の方から踏み込むようなことはできなかった。

「特別じゃない…?初恋の人って…」
「うん。特別」
「ふふ…だろ…?」
「そっか…」
「でも、今俺が愛してるのは、カズヤだよ?」
「うん…」
「翔さんも、相葉さんも…愛してる」
「わかってる…」
「だから、皆、特別なんだよ」

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