第10章 Coke scene3
「ねえ、にーの」
相葉さんと翔さんが一緒にお風呂に入ってるときだった。
スケッチブックを持ったまま、俺に背中を向けてる。
振り返るとその背中が小さく笑った気がした。
「なんだよ」
「智とにーのって付き合ってたの?」
ぶはっと飲んでたコーヒーを噴き出した。
「な、な、なにを…」
「だってさ、前に智言ってたじゃん。”潤とニノ専用の組合だ”って…あれって、潤とにーのだけは寝れるってことでしょ?」
「お、おまえってやつは…」
「なあに?」
無邪気な顔を俺に向けた。
「…まあ、ぶっちゃけそういう感情もってた時期はあるよ?」
「へえええ!」
「でもさ、プラトニックで終わったっていうか…お互いそれがなんだかわかってなかったから、そこで終わったっていうか…」
「ふうん?」
「だってさ…その時はまだ相葉さんや翔さんとこういう関係になる前だったし…男同士でそういう感情があるのっておかしいとおもってたからな…」
ま、そのあと色々あったけどね…
結局俺は、潤とも大野さんとも寝てしまって。
大野さんとは暫くなんだかんだと続いてたし、潤だって…宮城の夜の後、一回だけ…
「なんでそんなこと聞くんだよ」
「ん?いや…凄いなって思って…」
「なにが?」
カズヤはくりっとした目を俺に向けた。