第10章 Coke scene3
「ねえ、翔と雅紀はいつ帰ってくるの?」
キッチンで冷蔵庫を開けながらカズヤは無邪気だ。
「んー。明日帰国するって言ってた」
「そっか」
翔さんと相葉さんは、今二人で海外だ。
一泊二日の強行スケジュール。
一番レギュラー抱えてる二人だからしょうがないんだけどね…
俺と大野さんと潤は、映画やらドラマが続いてて、大掛かりなロケがあるのは翔さんと相葉さんに振られてる。
「ねえ…これからさ、もっと忙しくなるんでしょ?」
昨日の夜作っておいた水出しコーヒーを飲みながらリビングで休んでいると、カズヤがある提案をしてきた。
「スケジュールボード作らない?」
「え?」
カズヤはリビングを見渡すと、一番広い壁を指差した。
「なんかさ、あの壁とかにホワイトボードとか付けてさ、みんなのスケジュール書き出すの。会社みたいにさ」
「ええ~…そんなのいる?だって、そんなのスマホのアプリとかで管理すれば…」
「クラウドだってセキュリティーが完璧なわけじゃないんだから!アナログが一番なんだよ?」
「うう…誰が管理すんだよ…」
「俺がやるよ!ね?」
「うー…でもさ、翔さんと相葉さんにも聞いてみないと…」