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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


「でもさあ…誕生日プレゼント用意してないからってさ…」
「うるせえな…あん時はそれしか思いつかなかったんだよ…」

真っ赤になりながらマグカップを差し出してくるから、受け取る。

「おまえ、しつこい」
「ええー?だって嬉しかったんだよ?」
「なにがだよ…」
「だって、あんなこと言ってくれるなんてさ…」
「もお…いいだろ?」

智もマグカップを持ってキッチンを出ていった。

リビングのソファに腰掛けると、耳まで赤いのがよく見えた。

「ふふ…ねえ、今からじゃだめ?」
「え?何言ってんだ?」
「だからぁ…今からあのプレゼントちょうだいよ?」
「だっ…ダメに決まってんだろ!?何言ってんだよ!?」
「ええ~…だってぇ…」

智の隣に腰掛けると、耳元で囁いた。

「翔さん…相葉さんににゃっとている、つっこまれたらしいよ?」
「えっ…」

そのまま固まってしまった智を見て爆笑した。

「ちょ、ちょっと待て…それ、ホントなのか!?」
「ん…ホント…」
「まじかよ…翔くん…まじかよ…」

言いながら、智はもじもじとお尻を動かしてる。

「だから…ね?智、いいでしょ?」
「だっ…だめに決まってんだろ!?」

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