第9章 ミント-before-
「あああっ…和也っ、俺、もうっ…」
「あぁ…出してぇ…俺の中に出してぇ…」
俺を扱く手に力が入る。
襟足にキスをしながら、耳元で智が囁く。
「和也…絶対、誰にも触らせんじゃねえぞ…」
「智…」
「おまえは…俺のものだからな…!」
言った途端、激しく智は腰を打ち付けてきた。
「あああっ…智っ…智ぃっ…」
「すげえっ…和也っ…好きだっ…好きだからなっ…」
「うんっ…うんっ…」
「あっ…くっ…イっく…」
「智ぃっ…好きっ…」
お尻の中で、智の熱がぶるぶる震えるのがわかった。
凄い…俺の中に出してる。
智が出してる…
そう思った瞬間、俺も体が震えて…
智の手の中にイっちゃった。
「はぁっ…和也…」
「智ぃ…」
「絶対…離さない…」
「離さないで…」
「誰にも…絶対触らせない…」
「うん…」
ぎゅうううっと俺を抱きしめる智の腕が、熱かった…
次の日、起きたらお腹が痛くて。
それでも仕事はあるから、出る準備をしてたら智が俺に合鍵を渡してきた。
「今日から、俺んち帰ってこいよ」
嬉しくて、死にそうだった。
「ありがとう…」
「腹…平気か?」
「ん…大丈夫…」
そっと抱き寄せてくれた智の背中にしがみついた。
「絶対…離さないでね…?智…」