第9章 ミント-before-
初めてこんなことされるのに、気持ちよくて思わずそう言ってた。
「ふ…和也、もっとねだってみろよ…」
「智ぃ…もっとぉ…」
ぐちゅぐちゅかき回されるうちに、指が3本に増えてるのがわかった。
「ね…も、ちょうだい…?」
「でも…」
「もうほしいよぉ…」
初めてなのに…智の太いのが欲しかった。
「おまえ…初めてだよな?」
「え…?」
ぎりっと奥歯を食いしばりながら、智が俺を見下ろす。
嫉妬…してる…?
「もちろんだよ…智が初めてに決まってるだろ…?」
「ほんとに…?」
「なんでそんなこというの?俺、男と付き合ったこともないのに…」
「そう、だよな…ごめん…」
でも…
嫉妬してくれたんだ…
この何事にも執着しない人が…嫉妬してくれた…
「智だからほしいんだよ…?」
「え…?」
「他のは要らないっ…」
起き上がって智を抱き寄せる。
「智のが欲しい…」
「和也…」
ぎゅうっと智が抱きしめてくれたと思ったら、うつ伏せでマットレスに叩きつけられた。
「いくぞ」
興奮しきって、堪えきれないって声…
「嬉しい…早く来てっ…」
俺のこと引き裂いて
あなたで俺のこといっぱいにして