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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


くすくす笑ってたら、唇で塞がれた。

「…ダメって言っても貰うからな…」
「大野さん…」

優しく優しく何度もキスしてくれて…
そのうち、だんだん激しいキスになっていく。

こんなキスするなんて知らなかった。

熱い唇が隅々まで俺の口を気持ちよくしてくれる。
普段はぼーっとしてるのに、思った通りこの人すけべだ…

絶対…

大野さんの顔がずれていって、俺の首筋を唇と舌が辿っていく。
途端に震えだす身体。

俺も…すけべだよね…

さっき与えられた快感を身体が覚えてる。

するりとシャツの中に大野さんの手が入ってきて、胸の先端に触れる。

「あ…」

来る快感に身体を硬くすると、くすっと笑って身体を起こされる。
躱されて、疼く身体を尻目に大野さんは俺の服を次々と剥ぎ取っていく。

「その顔…最高…」
「え…?」
「和也って、やっぱりすけべだな」
「やっぱりって…」
「最高だよ…」

ほんとに楽しそうに大野さんは笑う。

そっか…
俺、すけべでいいんだ

不思議だった。

俺は二宮和也で、芸能人で…
世間から思われてる二宮和也でいなきゃって思ってた。
現にいままで、表に出る時はいつもそうしてた。

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