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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


「ねえ言って…?ちゃんと…」

最初のわがまま、聞いてくれるかな…
行動で示してくれてるけど、やっぱり言葉が欲しい。
ちゃんと欲しい。

「好きだ」

嬉しくて身体が張り裂けそうだった。

「俺も…大野さんが好きだよぉ…」
「好き…和也、好きだ…」

大野さんの背中に手を回して、ぎゅっと俺も抱きしめた。

こんなしあわせなこと、あっていいんだろうか。
夢にまで見た、大野さんの胸の中。

「絶対…離さないからな…」
「大野さん…俺も…離さない…」

ふっと笑うと、大野さんは俺にまたキスをくれた。

「ずっと一緒だからな」
「うん…うん…一緒に…いるぅ…」

その笑顔を見てたら、泣けてきた。
泣けて泣けてしょうがなかった。

後から後から溢れる涙を、大野さんの唇が吸い取っていく。

「もっと泣いて…?」
「え…?」
「和也の涙、すごくいい…」

愛おしそうに言うと、俺をふんわりと抱きしめて身体を起こした。
そのまま俺の服を次々と剥ぎ取っていく。

「お…おのさん…」
「んー?」
「俺のこと、抱くの?」
「うん」

またきっぱりと言い切られて、脱力した。

「あ、だめだった?もしかして生理?」
「あほ…」

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