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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


「いつからなのよお…」
「んなのわかんねえよ…気がついたら好きだったんだ」

突然身体が持ち上がったかと思うと、俺の身体は大野さんに抱っこされてて。

「ほら、靴脱げ」

抱っこされたまま靴を脱いで放り出して。
そのまま俺は寝室に連れて行かれた。

ぼすんとベッドに二人で倒れ込むと、大野さんからキスがたくさん降ってきて。

「苦しいよ…」
「ずっと我慢してたんだ、おまえも我慢しろ」
「俺だって我慢してたよぉ…」

ああ…このまま俺、抱かれるのかなぁ…
男なんて経験がないけど、大丈夫なのかなあ…

「何で言わねえんだよ…」
「あなただって…言わなかったじゃない…」


でも…思いは通じ合ったんだ…

凄い…奇跡。

だって俺たちは男同士で…友達で…仕事仲間で…

こんな気持ち、絶対に一生言えないと思ってた。
今の関係性が壊れるのが怖かった。

結ばれるわけがないと思っていたから、だから伝えるなんてこと考えたこともなかった。


「でも…手に入れた…」

心底嬉しそうな声を出して、大野さんは俺をぎゅうっと抱きしめた。

「ずっと触りたかった…ずっとキスしたかった…和也…」
「大野さん…」

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