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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


「だ、だ、抱き心地って…!」

ぶんっと手を振り上げて胸板を叩こうとしたら、その手をがしっと掴まれた。

「ぼーりょく反対」
「んなっ…あんたがこんなことするからでしょお!?」
「おまえが悪い」
「えっ…?」

そのまま大野さんはソファから立ち上がった。
スタスタ歩いて控室から出ていってしまった。

「……なんなのよ……」

心、かき乱さないでよ…!

結局俺は、国立ライブの間中イライラしてた。
あれから大野さんは俺に近づこうともしないで、相葉さんや翔さんと一緒にいる事が多い。

たまにエレベーターで一緒になっても、ヘラヘラしちゃってさ…

メイキングのカメラが入ってるから、楽屋や控室じゃ普通にしてるけど、イライラしっぱなしだった。

「なにそんなツンツンしてんの…」

潤くんに呆れられたけど、どうしようもない。

なんで俺がいけないのよ。
俺、なんかした?
なんなのよ…なんなのよ…

結局、イライラしたまま初国立は終わった。


それからすぐにアジアツアーの準備に入って。
ライブの構成は基本変わらないから、会場ごとの変更点を頭にいれるだけで楽だった。

でも俺にはドラマの撮影があったりして、ちっとも休まらない日々。

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